Windows 用の CPU 負荷ツール(cpustre.exe)を使ってみる

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システム開発していると、負荷試験の1つとして、CPUに高負荷を与えた状態でテストすることがあります。また、運用時に何らかの原因で、プログラムがタイムアウトし、動作しなくなり、その再現テストのために、CPUに高負荷を掛けたいこともあります。特に仮想環境で複数運用している場合、リソースの設定次第で、パフォーマンスが落ちることはよくあります。
開発者としては、テストや障害原因の調査等に役立つので、使用方法を知っておいた方が良いでしょう。

(1) ツールのダウンロード

CPUSTRES.EXEは、高いCPU使用率をシミュレートする無料のツールである。Microsoft の Developer サイトに Windows 用のCPU負荷ツール「CPUSTRES.EXE」があるのでダウンロードする。ZIPファイルの直リンクはこちら

(2) ツールの実行

ダウンロードした CPUSTRES.ZIP を解凍すると、CPUSTRES.EXE があるので、ダブルクリックする。
下図のように「Active」にチェックを入れると、リアルタイムに特定のスレッドに負荷がかかる。

CPUSTRES.EXE 実行スナップショット1

最大4スレッドに対して、負荷をかけられる。12スレッドに対して負荷をかけたい場合は、ツールを3つ立ち上げる。
4つの論理プロセスを持つマシンで、CPU使用率を50%にしたい場合は、下図のように、2つに対して高負荷を掛けるとよい。

CPUSTRES.EXE 実行スナップショット2

各項目の説明は以下のとおり。

(2-1) Process Priority Class

High、Normal、Idle の3段階から選択できる。

(2-2) Active

チェックして有効にすると、直ちに負荷をかける処理が開始する。

(2-3) Thread Priority

スレッドの優先度。
Time Critical、Highest、Above Normal、Normal、Below Normal、Lowest、Idle の7段階から選択できる。

(2-4) Activity

どのくらいの負荷をかけるか。
Maximum、Busy、Medium、Low の4段階から選択できる。

以上

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