さくらインターネットのレンタルサーバーで WordPress を使う場合は、通常は MySQL の使用できるスタンダード以上の高額プランにする必要がある。だが、SQLite を使用することで、ライトプランでも動作させることができる。今回は、その手順を紹介する。
目次
(1) 動作確認環境
2018-01-20 動作確認
WordPress 4.9.2
SQLite 1.8.1
(2) ダウンロード
- WordPress のサイトから wordpress-4.9.2-ja.zip をダウンロードする。
- SQLite のサイトから sqlite-integration.1.8.1.zip をダウンロードする。
- それぞれを解凍する。
(3) 配置
- 「sqlite-integration」フォルダ全てを「wordpress/wp-content/plugins」に移動する。
- 「sqlite-integration」フォルダの直下にある「db.php」ファイルを「wordpress/wordpress/wp-content/db.php」にコピーする。
(4) 設定ファイルの編集
- 「wordpress]フォルダの中にある「wp-config-sample.php」をコピーし、「wp-config.php」とリネームする。
- 「wp-config.php」をエディタで開き、以下の内容を編集する。
※注意事項
Windows の “メモ帳” でこのファイルを編集しないでください !
必ず UTF-8 の BOM なし (UTF-8N) で保存すること。
わたしは、無料で使える秀丸を使用した。
(4-1) データベースの設定変更
適当な値に変更する。
・WordPress のためのデータベース名
define(‘DB_NAME’, ‘database_name_here’);
・SQLite データベースのユーザー名
define(‘DB_USER’, ‘username_here’);
・SQLite データベースのパスワード
define(‘DB_PASSWORD’, ‘password_here’);
・SQLite のホスト名
define(‘DB_HOST’, ‘localhost’);
(4-2) 認証用ユニークキーの生成
それぞれを異なるユニーク (一意) な文字列に変更する。
WordPress.org の秘密鍵サービスで自動生成し、その内容に入れ替えると良い。
後でいつでも変更して、既存のすべての cookie を無効にできる。これにより、すべてのユーザーを強制的に再ログインさせることになる。
define(‘AUTH_KEY’, ‘put your unique phrase here’);
define(‘SECURE_AUTH_KEY’, ‘put your unique phrase here’);
define(‘LOGGED_IN_KEY’, ‘put your unique phrase here’);
define(‘NONCE_KEY’, ‘put your unique phrase here’);
define(‘AUTH_SALT’, ‘put your unique phrase here’);
define(‘SECURE_AUTH_SALT’, ‘put your unique phrase here’);
define(‘LOGGED_IN_SALT’, ‘put your unique phrase here’);
define(‘NONCE_SALT’, ‘put your unique phrase here’);
(4-3) WordPress データベーステーブルの接頭辞
それぞれにユニーク (一意) な接頭辞を与えることで一つのデータベースに複数の WordPress をインストールすることができる。半角英数字と下線のみを使用すること。
$table_prefix = ‘wp_’;
(4-4) 開発者へ: WordPress デバッグモード
この値を true にすると、開発中に注意 (notice) を表示することができる。
WordPress では、テーマおよびプラグインの開発者には、その開発環境においてこの WP_DEBUG を使用することを強く推奨している。
※その他のデバッグに利用できる定数については Codex をご覧ください。
define(‘WP_DEBUG’, false); –> define(‘WP_DEBUG’, true);
(5) アップロード
FFFTPでアップロードする。手順は以下のとおり。
- 「ホスト一覧」ダイアログの新規ホストボタンをクリックする。
- 「ホストの設定」ダイアログでは、ホストの設定名は分かりやすい名前を適当に付けるとよい。以下の設定以外は入力およびチェックは不要。
- ホスト名・・・FTPサーバ
- ユーザ名・・・FTPアカウント
- パスワード・・・パスワード
- OKをクリックする。
- アップロードする際のファイルのパーミッションは、とりあえず705にする。メニュー[オプション]-[環境設定]から[転送3]タブを開き、「アップロードするファイルの属性」を「*.*」「705」にする。※サイト公開前には適切なパーミッションにすること。
- /home/ホスト名/www 直下に アップロードする。
※もしアップロードできない場合は、「ホストの設定」の「暗号化」タブにて、「暗号化なしで接続を許可」にチェックして実行してみる。
(6) インストール
- http://xxx.com/wp-admin/install.php をブラウザのアドレスバーに入力する。
- 「ようこそ」ページが開くので、必要事項を入力する。
- WordPressをインストールボタンをクリックする。
以上で、完了。